サステナビリティ 社会への取り組み
基本方針
宮地エンジニアリンググループ(=MEG)は、社会的な課題に取り組むことは企業としての社会的責任(=CSR)の一環であると考え、
グループ共通の価値観・倫理観・具体的行動基準である「企業行動憲章」および「行動規範」を定めて、CSR活動を推進します。
人材への取り組み
基本方針
他業界同様、建設業界でも少子高齢化と生産年齢人口の減少に伴う人材不足という課題を抱える中、持続的成長を続けるためには、イノベーションを生み出すような職場環境の整備とともに、人材の確保と育成は重要な課題です。
宮地エンジニアリンググループ(MEG)は、新たな価値を創造できる人材の育成と、そのために必要な人材確保へ向けた計画的な取り組みを行い、技術、技能、知識並びに大切な企業文化の伝承および更なる向上に努めると共に、グループとしてのサステナブルな成長を目指します。
具体的な施策について
MEGでは、上記基本方針を達成するため、以下の取り組みを積極的に行っています。
【1.ダイバーシティの推進】
当社グループは、企業の持続的な発展のためには多様な背景を持つ人材が活躍できる環境を整えることが重要であると認識しています。
当社グループではかねてよりコーポレートガバナンス・コードに示された多様性の確保に向けた目標設定に取り組むとともに、事業環境の変化に柔軟に対応できるよう、全社員を共通の基準(努力する業務姿勢と、管理職においてはマネジメント力)で評価する方針を採用しています。
また、企業行動憲章や行動規範を指標として、全従業員が十分に活躍できる環境づくりを推進しています。
特に「女性活躍・外国人活躍」は、建設業界として積極的に取り組むべき重要な課題と位置づけています。
女性については、事務系のみならず技術系や技能系の分野でも積極的に採用を進め、戦力化を図っています。
また、外国人については、異文化の感性を取り入れることで、社内の活性化や意識改革につながると考え、必要に応じた採用を進めています。
当社グループは、これらの取り組みを通じて、多様な人材が能力を発揮し、持続可能な成長を実現する企業を目指していきます。
【2. イノベーションを生み出す職場環境の整備】
制度面を含めた職場環境の整備は、従業員エンゲージメントを高める上で重要な課題の一つです。
当社グループでは、性別を問わずすべての従業員が仕事と家庭の両立を図りながら、充実した生活を送ることができるよう、さまざまな制度を設けています。
また、快適な職場環境の整備にも注力しており、従業員が安心して働ける環境づくりを進めています。
これにより、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、企業の持続的な成長に貢献できる体制を整えています。
その内容の一部について、ご説明します。
(1)働き方改革による残業時間の抑制
従業員のメンタルおよびフィジカルの両面での健康管理を重視し、グループ各社では水曜日をノー残業デーに定めています。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した業務効率化や、業務プロセスの見直しを通じて、残業時間の削減を進めています。
これにより、従業員が仕事と家庭の両立を図りながら、心身ともに健康で働ける環境づくりを推進しています。
さらに、健康経営の一環として、定期的な健康診断やストレスチェックの実施、健康相談窓口の設置など、従業員の健康を支える具体的な施策にも取り組んでいます。
(2)育児休業制度の整備
グループ各社では、性別を問わず、従業員が安心して育児に専念できる環境を整えるため、育児休業制度や育児勤務制度を充実させています。
具体的には、子どもが3歳未満の間に取得可能な育児休業制度を設けるとともに、中学生未満の子どもを持つ従業員が1日4時間の短時間勤務を選択できる育児勤務制度を導入しています。
また、これらの制度を利用しやすい職場環境を整えるため、上司や同僚の理解を深めるための研修や啓発活動を実施し、育児休業取得の促進に努めています。
さらに、育児休業から復職する際のサポート体制を強化し、スムーズな職場復帰を支援する取り組みも行っています。
これらの取り組みを通じて、次世代育成を支援するとともに、従業員が仕事と家庭を両立しながら充実した生活を送ることができる環境づくりを目指しています。
(3)介護に伴う制度の整備
グループ各社では、従業員が近親者の介護を必要とする状況に直面した際に、仕事と介護の両立を支援するため、以下のような制度を整備しています。
一定期間の休暇を取得できる介護休業制度や、再雇用を前提とした退職制度、1日4時間の短時間勤務を可能とする介護勤務制度など、柔軟な働き方を支援する仕組みを設けています。
また、これらの制度を利用しやすい職場環境を整えることで、従業員が安心して働き続けられる環境づくりを目指しています。
(4)職場環境の改善
グループ各社では、従業員の増加に伴う作業スペースの拡張や改装を適宜実施し、快適で効率的な職場環境の整備に努めています。
また、業務効率化や従業員の健康を考慮した適切な設備更新やICTツールの導入を進めることで、働きやすい環境を提供しています。
さらに、従業員の意見を反映した職場環境の改善を図るため、定期的なヒアリング等を実施し、課題の把握と解決に取り組んでいます。
これらの取り組みを通じて、従業員が安心して働ける環境を維持し、仕事と生活の調和を実現することを目指しています。
【3. 計画的な人材確保への取り組み】
新卒採用およびキャリア採用の両面で、必要とする人材のターゲットを多面的な要素から明確に定め、毎年計画的な採用活動を進めています。
また、従業員満足度の向上を通じて、近年社会的な課題となっている若手従業員の定着率向上を図り、グループ全体として持続可能な成長に必要不可欠な人材の確保に努めています。
具体的には、一般職や技能職から総合職への転換を可能にする制度を整備し、多様な働き方の選択肢を提供することで、優秀な人材を登用する門戸を広げています。
また、若手従業員が仕事と能力のミスマッチによる離職を防ぐため、入社後のキャリア形成支援や適切な配置を行う仕組みを強化しています。
また、将来を見据えた人材育成の一環として、大学院生への奨学金制度などの整備にも取り組んでいます。
【4. 技術・技能および企業文化伝承への取り組み】
技術・技能および企業文化の次世代への伝承は、多くの貴重な経験と知見を有する従業員の高齢化が進む建設業界の重要な課題の一つであり、グループ各社も新入社員教育や中堅社員研修等の教育カリキュラムの設定や、各種資格取得の支援、現場OJTによるベテラン従業員の指導等により、それらの伝承および維持向上に取り組んでいます。
その具体的な内容の一部について、ご説明します。
(1)公的資格取得奨励制度
グループ各社では、一級土木施工管理技士や技術士等の資格取得を奨励するため、受験料の他に資格取得の為の受講料を支給するとともに、合格者に対しては奨励金等の支給も行っています。
(2)具体的な職能基準の設定
グループ各社では、部門毎に職能に応じた具体的に習得するべき技能や技術等の内容を定め、個人毎にそれに基づくOJTを主体とした教育・指導方針を定めた上で人材育成に取り組んでいます。
(3)博士号取得奨励制度
グループには、博士号取得のための大学院への留学制度や、支援制度等があります。
【5. MEGの将来を担う人材育成への取り組み】
会社としてのマネジメント能力の強化は、サステナブルな成長のために重要な課題の1つです。グループでは経営幹部の共通した評価基準を定め、レポート提出により重要課題への施策や取り組み状況などを確認し、フォローしています。また、グループ各社では、個人の能力を適切に評価し、その能力に見合った立場を与える制度を充実させるとともに、一定以上の立場の管理職に対して複数年にわたる外部マネジメント研修を受講させる等の対応により、俯瞰的な視野を持ち、リーダーシップを発揮する優秀な人材を育成する取組みを行っています。
労働安全衛生への取り組み
基本方針
工場と現場の双方で大きな部材を取り扱う我々の仕事は、決して事故と無縁であるとは言えません。
宮地エンジニアリンググループは、人命尊重・安全第一主義を基本とし、安全は全てに優先するとの考え方のもと、あらゆる災害発生の防止に努めると共に、サステナブルな企業への変革・躍進を実現するため、社員一人一人の健康保持増進にも努めます。
具体的な施策について
社員のみならず、多くの協力会社と共に製品を創り上げる我々の仕事は、グループ社員の力のみで安全衛生管理を行うことは不可能であり、我々には現場の安全・安心を守るため、多くの協力会社と共に元請・下請の関係を超えて協力し、長い期間をかけて築き上げてきた安全衛生管理体制があります。
宮地エンジニアリング株式会社(以下、「MEC」と言う。)は年単位で、エム・エム ブリッジ株式会社(以下、「MMB」と言う。)は年度単位で、それぞれが安全衛生に関する方針を定め、全ての協力会社を集めた安全大会を開催すると共に、定期的な現場パトロール等を行い、重点施策の必達に努めております。
更に、各現場単位でも定期的な安全集会や安全パトロールを実施し、常に協力会社も含めた全関係者の安全衛生意識の向上にも努めております。
MECの2025年安全衛生管理方針
(1)活動方針
当社は、製品の製造、輸送、工事の施工にあたって、常に安全に留意し、無事故・無災害で竣工するため、安全な設備、安全な作業方法、安全教育の実施などに万全を期する
(2)重点施策
1. リスクアセスメントを活用した危険予知を施工事前審査及び作業開始前に実施し、危険有害要因の芽を摘み取る
2. 墜落・転落災害、重機災害及び公衆災害ゼロを目標とする
3. 安全衛生教育、作業管理・健康管理、の徹底を図る
安全・衛生スローガン
「安全は 慌てない・慌てさせない
環境づくり
意識を高めてゼロ災職場」
MMBの2025年安全衛生品質管理方針(安全衛生分のみ抜粋)
(1)活動方針
安全衛生・品質マネジメントの運営強化で、「安全最優先」と「品質確保が絶対」の徹底を図る。
(2)重点施策
1.リスクアセスメントの確実な実施
2.墜落・転落災害防止の徹底
3.職場自主活動の活発化による現場力の強化
4.安全衛生スタッフによるICT活用による現場の安全衛生支援
5.第三者災害・公衆災害防止
安全・衛生スローガン
「安全は 慌てない・慌てさせない
環境づくり
意識を高めてゼロ災職場」
品質への取り組み
基本方針
MEGが取り扱う製品は、長期間にわたり多くの人々に利用される大切な社会インフラであり、安全に安心して利用されるためには、品質確保は絶対条件であると言えます。
多くの人々に安全・安心なインフラとして利用して貰うため、我々は常に提供する製品に関する品質不適合の削減と再発防止策の徹底に努めます。
具体的な施策について
当社グループが提供するサービスは、工場内におけるファブリケーション(工場製作)と、工事現場におけるエンジニアリング(現場施工)の2つに大きく分けることができます。
そして、整備された空間の中で、より精度の高い製品の製作・加工を行うことができる工場製作と、現場ごとに合わせて限られた座標と対物計測に基づいて建設・建築を行う現場施工とでは、対応できる品質管理の精度も異なることから、発注者が定める土木工事共通仕様書などにおいても異なる品質管理基準が適用されています。
MEGは、工場製作と現場施工のそれぞれにおいて、毎年以下の様な品質管理に関する活動方針、重点施策等を定めて不適合の削減と再発防止策の徹底を図り、常に安全・安心なサービスの提供に努めております。
工場における2025年品質管理方針
(1)活動方針
DXを推進し、生産性の向上と業務効率の改善を図ると共にコンプライアンスを遵守し、不適合の削減と安全・安心な職場環境の整備を図る。
(2)重点施策
1.要求品質と工程を満足する設計図書の出図管理
2.仕損やクレームに関するリスク情報の共有と対策の水平展開
3.コミュニケーションの深化によるリスク管理(回避・削減)の徹底
4.人材育成とコンプライアンス遵守教育の徹底
品質管理スローガン
「品質は、一つ一つの積み重ね。
日々の誠意で作り込め!」
超音波自動探傷検査
超音波探傷検査
放射線透過検査
現場における2025年品質管理方針
(1)活動方針
DXを推進し、生産性の向上と業務効率の改善を図るとともに品質マネジメントシステムの運営強化とICT活用促進により確かな品質を目指す。
(2)重点施策
1.重大仕損・クレーム再発防止策の徹底
2.プロセス管理の徹底
3.客先評価点向上活動の強化
品質管理スローガン
「品質は、一つ一つの積み重ね。
日々の誠意で作り込め!」
PIXXIS3D計測
仮組立検査
磁粉探傷検査
地域社会への貢献
MEGは、社会の持続的成長に必要とされる公共事業の大切さについてご理解頂くため、工場や工事現場において、地域社会の方々をはじめとする多くの方々向けに見学会を開催しております。
また、ホームページやパンフレット等による積極的な情報発信も行っております。さらに、産・官・学の技術交流の場やSDGs達成への取り組みの場として開催される展示会等に対しても、その主旨に賛同して積極的に出展しております。
災害発生時における社会貢献
MEGは、災害発生時に損傷した社会インフラの緊急復旧工事に際しても、その蓄積された技術力と豊富な特殊機材を活用した迅速な対応により、大きな社会貢献をしております。
具体的な事例を紹介致しますので、下記よりご覧下さい。